カタルーニャ独立運動の経緯































 → カタルーニャ「勝利宣言」 独立投票で9割超賛成 (ANN)

 → 独立国民投票の過激現状動画まとめ

 → カタルーニャ独立運動の経緯 (TBS)

 → カタルーニャ州歌 (日本語字幕付き)

 →【カタルーニャ独立運動の年表】

 [ 追記 ]
 → 楽天がFCバルセロナと提携
 →「JFKの孫」が楽天に入社の舞台裏


今日の住民投票で
独立することが決まったそうですが、
スペイン政府は、インターネットの検閲だとかを
しているみたいですね。


 → スペイン政府が検閲開始(^_^;)


スペイン政府は、憲法違反だとしていて、↓


第2条【国家の統一性、自治権】

憲法は、スペイン国民(nation)の解消不可能な統一性
すなわち、すべてのスペイン人の共通かつ不可分の祖国に基礎を置き、
これを構成する諸民族(nationalities)および諸地域の自治権、
ならびにこれらすべての間の連帯を承認し、かつ保障する。


GDPに占める割合が高い一方で、
負債も最も多いそうで、


 → 自治は、危機の最中に公的債務を167,138百万ユーロ増加させた。

17自治州が抱える赤字総額
スペインGDPのおよそ22.3%に相当する
2,282億3,400万ユーロにのぼっている。

このうち、カタルーニャ(約618億ユーロ)が全体の27%を占め、
この地域一人あたりの借金は
8,186ユーロ(約106万円)と
全国平均の倍近くに達している。
 
https://synodos.jp/international/17238/2


これを踏み倒すつもりだと
批判を浴びているようです。


輸出産業が多いんですが、
サブプライムローンから、リーマンショックあたりで
失業率が高くなって、
社会保障を十分に受けられない人たちが
増えたことも背景にあったようですが、


 → 映像はこちら


カタルーニャ州には、税の徴税権がないので、
社会インフラの整備だとかは、中央政府頼みなんですが、
カタルーニャだけ遅れているらしいんですね。


スペイン継承戦争で、
いまの王朝に味方したバスク人の地域だけは
徴税権があって、手厚いらしいんですけどね。


ユーロ危機で中央政府のラホイ政権が緊縮財政に乗り出すと、
カタルーニャ州では「われわれの税金がほかの地域に使われるから、
州が貧しくなる
」という不満が高まった。

同州は国内総生産の2割を占め、持ち出しが多かったからだ。

州首相だったマス氏は州への徴税権移管をラホイ首相に要求したものの、
ラホイ氏は完全拒否。

これが14年と今年の住民投票強行につながった。

http://www.sankei.com/world/news/171002/wor1710020005-n2.html


有名な住宅バブルについてはこちら。↓


 → マンガでわかるスペインの住宅バブル
 → 続き

スペインは、1986年に、
ヨーロッパ共同体に加盟するんですが、
そのための要件を満たすために、
経済成長をすることになるんですね。


1999年から「ユーロ」の導入がはじまるんですが、
この「ユーロ」への通貨統合を実現させるには、
加盟国全体が、同じくらいの経済規模でないと
問題が起きてくるんですね。


ドイツだとか、輸出が強い国が、
ユーロ安にして安売り攻勢をかけると、
ギリシャだとか輸出が弱い国は、
輸入する時の値段が上がって、
物価が上がってしまうということで、


それなら、金庫も統合して、
富の再配分をしないといけない
みたいな批判もあったんですね。


欧州中央銀行に、一番お金を出しているのは
ドイツだとかの経済的に強い国ですから、
返済のアテがないなら、EUを離脱します!
みたいになっていた時があったんですね。


ちなみに、
いわゆるPIIGS諸国というのは、
フランスだとかを例外として、
非プロテスタントの国が多いんですね。


線を引いてる人たちと、
崩している人たちというか、
欧州の統合を進めようとする力が
働いていたということでしょうね。


1998年の辺りから、
移民が来るから」ということを当て込んで、
住宅を建てまくっていたみたいなんですが、


・2008年カタルーニャ地方の不動産価格は
スペインの自治州の中で最も大きく減少し、10,3%の値下がり。

スペインの不動産全体では5.4%の値下がり。

・しかし2008年スペインの新築マンションは0.8%上昇

(2009年3月31日 La Vanguardiaより)

http://dodonde.jugem.jp/?eid=972

好景気は、内需(土建)が支えていたんですね。↓

1992年のオリンピックを経て、
90年代後半からは特に不動産価格が上がり、
建設産業も好調だった。

大きな原因は内需だが、GDPの成長率も3%以上であり
2003年は対前年度比で20%を超えたらしい。

 しかし2007年のリーマンショックで
一気に不動産バブルが崩壊した。

その後に金融機関の不良債権が大幅に上がった結果、
2012年に深刻な経済危機に陥る。

その当時の失業率は、25%近くの570万人になったという。

そのうちの若者の失業者は50%を超える事態となった。

https://note.mu/flwmoon/n/n1ece8fa917d3
ちなみに、
2007年は、サブプライムローン危機ですね。


海外の投資家が、積極的に投資していて、
住宅ローンが組みやすくなっていたそうなんですが、


バブルが弾けて、
ローンを返せなくなった人が続出して、
銀行が破綻寸前になって、
国有化されたりしていたみたいですね。


しかし、移民が1割と多いことや、
制度上、簡単には解雇できないこと、
逆に、産業構造を変えずに
規制緩和をしたことが良くないとかで、
失業率は、なかなか回復していないようです。


 → 2012年の労働改革と スペインの苦悩


IMFだとか、ECBからいわれて
緊縮財政と労働市場の規制緩和をしたことも
影響してるんでしょうけどね。


カタルーニャは、左派が多いそうで、
多文化主義が浸透した地域らしく、


州都の国際都市バルセロナも、
スペイン内戦時代に、
左派が実効支配して立てこもっていた所
みたいですね。


カタルーニャ州は1930年代のスペイン内戦で左派・人民戦線の牙城だった。

http://www.sankei.com/world/news/171002/wor1710020005-n1.html


ロマ・カトといえば、世界最大の宗教団体で、
反共の旗振り役ですから、
保革の対立もありそうですね。


森友・加計問題でもわかったように、
「新自由主義」だとか、「経済成長」には、
税金を入れないと成り立たないんですよ。


カタルーニャのように、
産業革命のようなことをしている地域では、
大量の無産市民、失業者が生産されますから、
それを支えるお金も必要になって、
労働運動だとか共産党も出てくるんですよ。


生活の下支えもそうですが、
技能労働者を増やすために、
教育費を上げたがっているみたいですね。


教育水準は、もともと高い地域みたいですけどね。



地方分権」については、
日本でも小泉さんあたりから動いていて、


地方の自治体は、
産業の空洞化、過疎化、三セクの赤字などで
おおむね大赤字のところが多いということで、
地方への税源移譲」を望む声があって、


「沖縄を独立させよう!」という運動も
あったりするんですが、


許平和さんは、
沖縄は貧乏だから無理、
とおっしゃっているんですが。↓


 → カタルーニャ独立と沖縄がどんなバカ思考で繋がるんだ!!


それは彼らもよくわかっているハズで、
その上で独立させようとしているということは、
併合の密約が、裏であるということなんだと思います。


沖縄がなくなると、
尖閣諸島だとか、例の海底油田
日本のものではなくなります。


「琉球は、独立する権利(自己決定権)を
国際法で保障されています。

独立に必要なのは住民の意思と国際社会の承認だけ。

3年前には『琉球民族独立総合研究学会』が設立され、
スコットランドのように住民投票方式の
独立手続きを進める動きもあります」

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185426/4

それと、小池百合子が
希望の党に入党したがっている議員に
こんな紙を配っているらしいですね。


 → 外国人参政権の提出回数


許さんは、やや知日的なところがあって、
以前は、動画チャンネルもよく見ていたんですが、
なんだか顔色が悪いような気がするんですが、


中国政府からの圧力だとかが
あったりするんでしょうかね。


 中国共産党幹部と深い関係があるとされる中国の大富豪が27日、
香港から失踪した疑いがあるとして、香港警察が捜査を始めた。

香港メディアが伝えた。

香港で捜査権がない中国の警察が本土へ連行したという情報もあり、
香港の高度な自治を保障した「一国二制度」を揺るがしかねない、
と問題視する声もでている。




「中国ビジネス」退避か推進か 
逃げ出す香港財閥、食い込む伊藤忠、
真逆の「経営判断」の行方は

http://www.sankei.com/premium/news/150304/prm1503040002-n1.html



中国が香港の大富豪をバッシングする理由
「恩知らず」批判の裏にどんな思惑が


スペインといえば、
大航海時代なんですが、


 → 世界史アニメ「大航海時代」by WEB玉塾


広大な領土を支配するためには、
官僚をたくさん雇ったり、
自前の軍隊を維持するために
お金がかかっていて、


植民地戦争だとか、
異教徒との戦いだとかですね。


そのために、重商主義だとか、
植民地との貿易で稼いだお金が
あてられていったんですね。


スペインは、中南米に進出するんですが、
とりわけ有名なのが、ポトシ銀山です。


 → ポトシ銀山 (世界史の窓)


宗教としては、カトリックで、
イベリア半島は「西の十字軍運動」の
最前線といわれたところで、


イエズス会の初代総長も
スペインのバスク地方の貴族みたいですね。


カトリック国として
スペイン王国の基礎を築いたのが
カトリック両王といわれているおふたりで、


 → スペイン・ハプスブルグ家の誕生

 → こんな感じだったらしい ^^;


王様のほうがアラゴン王国の方で、
このおふたりの娘さんが
ドイツ系のハプスブルグ家の王子と結婚して、
スペイン・ハプスブルグ家ができるんですが、



スペイン継承戦争で、
カタルーニャやアラゴンは、ハプスブルグ家に付いていて、
フランスのブルボン朝に負けてしまうんですね。


 → じっくり学ぼう!18世紀 第7回 スペイン継承戦争 求む王様


このスペイン・ブルボン朝の
初代国王のフェリペ5世は、
ハプスブルグ家の血縁者ではあるんですが、
スペイン家の嫡流は、途絶えてしまうんですね。


スペイン王国がイベリア半島を統一したり、
宗教をカトリックに統一させたり、
大航海時代で稼いだりしたのが
このカトリック両王~ハプスブルグ朝の時代なんですね。


そして、ブルボン朝というのは
ベルばらのあのフランス王朝ですから、
中央集権で、役人天国なんですよね。


日本の場合は、奄美大島の
薩摩藩のプランテーションの話が
こないだブラタモリでやってましたね。
 

まあ、そういったことから、
中南米はカトリックが多いんですね。


中米というのは、メキシコだとか
あのへんですね。


アメリカは、プロテスタントの優勢な国ですから、
アイルランドだとか、メキシコだとか
カトリック系の人たちには暮らしにくい、
ということで、


コロンブス騎士団」という
互助会を作ったんですね。


「コロンブスの方が、
 清教徒よりも先に来た!」
みたいな意味らしいんですが、


業態としては保険会社をしていて、
故J.F.ケネディ大統領だとかが
有名な支援者みたいですね。


こういう関係もあって、
信仰と暮らしが密接に関係している
ということのようなんですね。


ですから、社会運動なんかも
起こしやすいんですね。


今年は、宗教改革500周年の
アニバーサリーイヤーで、
今年の10月31日は、
法廷祝日になるそうなんですが、


なぜドイツで起こったのかというと、
ドイツというのは、今でこそ一つですが、
昔から地域性がつよくて、
小さい国にわかれていたもんですから、
宗教だとかにやりこめられやすかった
といわれていて、


バチカンのサン・ピエトロ大聖堂の建築のために、
免罪符」を売っていて、
これに噛み付いたのが
マルティン・ルターだったわけですね。


ハプスブルグ家というのは、
元々はドイツ方面の貴族で、


政略結婚で、どんどん勢力図を拡大して、
神聖ローマ帝国の皇帝を、続々と排出する家です。


皇帝を選ぶのは、各地方の選帝侯です。


皇帝は、各地域の統一を考えていたようですが、
教会は、バラけていたほうがいいのかして
反対していたようです。


ブランデンブルグ選帝侯ヨアヒム1世の弟が
司教をしていたんですが、
この人だとかが、
大司教の座を射止めようとして、
頑張りすぎてしまったんですね。


この宗教改革を後押しすることになったのが、
クーデンベルク活版印刷だといわれています。


今でいうと、
インターネットの登場のようなものですが、
この活版印刷の登場もまた、
写本家の職を奪ったといわれています。


この辺りにもなんだか、
悲しい物語があったりするんですが、


ともかくこのあたりから、
ハプスブルグ家による
検閲というものが始まり、


著作権というものの成立に
つながっていくわけなんですね。


検閲、異端者刈りといえば、
パプスブルグと、バチカンなんですね。


ヨーロッパの最高権威といえば
バチカンであり、ローマ法王で、
カトリックでは、


 バチカンの常識的な解釈 > 聖書が真実

で、プロテスタントでは、この逆なんですね。


プロテスタントの主流派の人たちは、
福音派まではいかないといわれているんですが、
聖職者よりも、聖書を大切にする人たちですね。


まあ、いまのスペインもカトリックなんで、
そういう対立はないんですが、
検閲というと、そういうことなんですよね。


日本だと、保守派(反共)の人たちと、
リベラル派の活動家がいますね。


プロテスタントも、そうなんですが、
これは戦時中に、敵国のスパイとして
治安維持法で弾圧されたからなんですね。


まあ、創価学会の牧口先生、戸田先生も
治安維持法で逮捕されてるんですけどね。


カトリックの神学校だとかは、
規律にすごく厳しいんですが、
お互いに信頼できる社会というのを
広げようとしているみたいですね。


こないだもやってましたけど、
スペインの人たちは、
一人でご飯を食べないみたいですね。


刑罰に関しては、サマリア法だとか、
わりと大らかなようですね。


ただし、神に許しを請わないと
ダメみたいですけどね。


フェリペ2世の頃がスペイン王国の最盛期で、
最大のライバルだったポルトガルの王女と結婚して、
東半球と西半球の両方を支配下において、
他に並ぶ国がなくなったことから、
太陽の沈まぬ国」とか言っていたそうですが、


エリザベス1世を殺そうとしたのがバレて、
戦争になるんですが、負けてしまうんですね。


 → こちら


スペインの無敵艦隊は、戦艦130隻以上、
イングランドは、軍艦34隻で戦ったんですが、
スペインが負けてしまって、
ここからイングランドの時代になっていくんですね。


徳川幕府も、スペインと切れて
イングランド寄りのオランダと貿易。


家系図でみると、両王の次女がフアナで、
ハプスブルグ家の王子との間にできた子が
神聖ローマ皇帝のカール5世で、
その息子がフェリペ2世なんですね。


嫁のメアリも、スペイン王家の血を引いていて、
エリザベス1世は、母違いの妹なんですが、
メアリが病死して、フェリペ2世が結婚を迫ってきて、
スコットランドの前の女王のメアリ
王位につけようとしていたみたいですね。


 → ドラマの予告編


この人はこの人で、プロテスタント系の貴族に
反乱を起こされて、逃げてきた人なんですが、
疑いをかけられて監禁されていたんですね。


それで、スペインは儲かったのかというと、
フェリペ2世の時代には、借金がかなりあって、


貿易も重商主義でしたから、
一般の人たちには、ぜんぜんお金が
回ってなかったんですね。


しかも、銀が大量に持ち込まれたもんですから、
銀の価値が落ちて、物価が上がっちゃったんですね。


とにかく、軍資金を集めて、領地を奪えば、
国が大きくなるというのが、この当時の発想で、
政略結婚というのは、平和的な解決策というか、
まだマシな方だったんですね。


各身分には、互助関係があったといわれていますが、
いまよりは相当厳しかったでしょうね。